──14日の選挙人投票はジェームズさんが12日のツイッターで予測したとおり、バイデンが取りましたが、このままではトランプは負けるんじゃないですか?
ジェームズ 勝つ可能性で言えば、まだありますが、少し流れが変わってきていますね。まず、テキサス州の訴訟が最高裁で却下されたことです。
──それです! 最高裁の判事はトランプ派が多数を占めているんで勝てるって話だったじゃないですか? どうなってるんですか?
ジェームズ まず、テキサス州の訴えですが、あれはテキサス州司法長官が独断でやったことなんです。だから、トランプ派の想定外ではあったんです。ただし、のちにトランプ大統領も原告団に加わったので、受理されるかどうか見守っていたのですが、やはり受理されなかったですね。
──ん? 「やはり」というのはどういうことですか?
ジェームズ そもそもテキサス州司法長官の訴えは、「ミシガン等の不正疑惑がある4州が勝手に郵便投票に関する規定を変えたので憲法違反を犯した」という主張です。これに対して、最高裁は、「最高裁には審理権がない」という理由で却下しています。
──審理権がない?
ジェームズ 裁判所がまず最初にすることは、管轄権等の確認で、管轄権がなければいくら親トランプでも審理できません。
──ということは、裁判所は「選挙に不正はなかった」と判断した、わけではないんですね。
ジェームズ そういう話ではまったくありません。単純に「その訴えを最高裁に持ってきても裁判できませんよ」というだけです。例えば、東京裁判の時も、日本のA級戦犯の米国人弁護人団は、判決を不服とし、最後に米国最高裁に控訴することで「A級戦犯罷免」を画策しましたが、最高裁は訴訟を却下しています。東京裁判は国際裁判なので米国の最高裁は管轄権がない、ということで。つまり、訴えられた相手がたとえ敵国であっても管轄権がなければ米国最高裁は受理しません。そこは厳格に公平性を保っています。
──でも、それはテキサス州の裁判の話だけじゃないんですか? 時事通信の報道だと「トランプ氏は最高裁に判事3人を送り込み、判事構成の保守派優位が鮮明になっていた。その最高裁で『連敗』したことから〜」とあるんです。問題はこの「連敗」で、多くの人にとっては「トランプは結局、連敗してるじゃん」と。そして、「連敗=裁判所では不正選挙はなかったと判断している」というふうに理解しているんですよ。
ジェームズ トランプ側が連敗している裁判は、テキサス州と同じでほぼ管轄権の問題です。また、州最高裁の訴訟と勘違いしているケースも多々あります。しかも、テキサス州訴訟は不正選挙疑惑の話ではありません。不正選挙疑惑に関してはパウエル女史の担当で、そちらのほうは却下されていませんし、これからの裁判です。
──なんだ、そういうことなんですね。完全に印象操作されてましたね。
ジェームズ いまの主要メディアは印象操作ばっかりで、いまやそっちがメインの仕事になってますよね。まあ、時事通信を含む日本の大手メディアの場合は印象操作をしている自覚もないと思いますけど(笑)。何しろ、米国担当の記者が米国情勢や歴史に疎く、英語もロクに話せない者がほとんどですから(笑)。ただし、テキサス州の裁判によって流れが変わりました。あの裁判はいろんな意味な重要でした。さっきも言ったように、テキサス州の訴えには最初からムリがあったんです。実際、テキサス州が訴訟を起こした時、米国法曹界が一斉に自殺行為だと批判しています。そのぐらい受理されないことは明白でした。であるのに、なぜ、のちにトランプ大統領と多くの共和党議員が原告として乗ったのか? これはしっかり考えないといけません。
──負けるとわかっている裁判になぜ乗ったのか? なぜですか?
ジェームズ 答えはひとつで、負けることで得られるものがあったのです。実はこのテキサス州訴訟そのものがトランプ側の謀略の可能性が大で、ホワイトハウスは訴訟に関与していないと言っていますが、この主張そのものがディスインフォメーションの可能性が高いです。私が以前から言っているように、トランプ政権は米国史でも稀に見る謀略政権ということを思い出してほしいのですが、実際に負けることでなにを得たのかというと、テキサス州の独立の機運が高まったということです。
──テキサスが合衆国から独立ですか?
ジェームズ そうです。たぶん、日本の人がテキサスと聞いても西部劇のイメージしかないのでよくわからないと思いますが、テキサス州は広大な土地があり、ヒューストンがあります。ヒューストンは宇宙基地の街ですから、いまここではハイテク産業が盛んで、第2のシリコンバレーになりつつあります。その上、先日はテスラが本拠地をヒューストンに移すという発表もありました。通信会社大手のオラクルも極左のカリフォルニア州からテキサス州に本部を移しています。実は、テキサスだけでロシアやカナダ以上のGDPがあるんです。しかも、テキサスを中心に19世紀南北戦争開戦前夜の「南部連合」形成の動きがあって、テキサス州の訴えの却下が南部連合樹立への動きを加速しています。つまり、今回のテキサス州の裁判は南部の結束を目論んだトランプ側の仕掛けの可能性もあります。もしかしたら、来年トランプ大統領はアメリカ合衆国の大統領ではなく、「アメリカ連合国」大統領になっているかもしれません。
──アメリカ連合!? でもそれはアメリカの分離分断を意味しますよね。
ジェームズ ですから、内戦になる可能性が一段と高まりました。高まったという理由は南部の動きだけでなく、民主党側も内戦の準備に一部入ったという意味です。それは13日にカリフォルニア州オレンジカウンティの高等裁判所の判事が刑務所内のコロナウィルス対策を始めたことでわかります。刑務所内ではいまコロナウィルスが蔓延しているため、囚人の人権を守るという理由で、収容者の50%を解放すると決めたんです。この刑務所には重犯罪者が多数いるにも関わらずに、です。
──それはリベラルらしい、ひどい判決ですね。でも、それと内戦が、なんの関係があるんですか?
ジェームズ この囚人解放は極左が戦争の動員を仕掛ける時の常套手段です。史上最凶の極左指導者のソ連のスターリンも1945年8月の対日侵攻時に囚人を大量釈放して兵力として使いました。
──えっ、暴動要員として囚人解放を決めたってことですか!?
ジェームズ そうです。極左は自分たちのことしか考えませんから犯罪者が街で何をしようと、地元住民が悲劇に見舞われようと意に介しません。極左側も馬鹿ではないですから、今回の釈放の意図はただカオスを作るのみを想定していたわけではないです。今回起こりうる内戦は、19世紀の南北戦争における正規軍の衝突のようなものではなく、市街地における「低強度戦」という、非正規戦争を想定しています。簡単に言うと、9/11以降米国がイラク・アフガニスタンで行った戦争の形態です。また、カリフォルニア州の刑務所は、MS13等の黒人・ヒスパニックのギャングの幹部で溢れています。彼らは全てディープステートの傘下で、釈放と引き換えに極左陣営の一員として戦うことになります。何しろ、彼らの収入源である、南米コロンビアからメキシコ経由でカリフォルニア州に至る麻薬ルートは、民主党やCIAの裏金を供給しており、完全にディープステートの巨大利権です。逆に言えば、トランプ側にギャング撲滅をされたらディープステートが生きていけないので、今回はただの戦争動員だけでなく、生存のために先手を打ったわけです。実際に内戦が起これば、市街地戦は避けられず、流血シーンが大量にネットで拡散され、かなり血生臭いものになるでしょう。
──デタラメにもほどがありますよ。ともかく、理解しました。相手もやる気になってるってことを。で、トランプはもう選挙を諦めて、内戦に絞ったんですね。
ジェームズ いえ、大統領再選の可能性はまだ残っています。18日にODNI (アメリカ合衆国国家情報長官)ジョン・ ラトクリフが議会にレポートを提出します。 ここで選挙の不正に関する証拠が出ると言われていています。ドミニオン投票機器にまつわる不正と中共の関係に関する資料が出れば、2018年の大統領令13848が発動されて、トランプ大統領が国家緊急事態宣言をし、パウエル女史が特別捜査 官となって不正選挙の疑惑を徹底的に追求すると思います。 これがうまくいけば、トランプ再選の可能性はあります。 もう一つの可能性は、1/6に議会の両院合同会議でマイク・ ペンス副大統領兼上院議長が選挙人からの証書を受け取りますが、 この際民主党系選挙人からの証書の受理を拒否し、 強引にトランプ大統領再選にもっていくことができます。しかし、 このやり方はあまりにも強引で、 ペロシ下院議長が下院の警備員を動員し、 ボイコットする可能性があります。 以上の可能性で選挙の結果がひっくり返らなければ、 内戦ほぼ決定です。
──ほぼ決定! いずれにせよ、トランプ派がグローバリストたちに屈するということは絶対にないんですね。
ジェームズ それはないと思います。現在のトランプ側の雰囲気は、米国独立戦争前夜の1775年に建国の父パトリック・ヘンリーが「自由を与えよ。然らずんば死を!」と絶叫した如く、もはや戦争しかないと思います。実際、12月18日当日、あるいは12月中にも大きな暴動が発生する可能性が十分にあります。私のバイデン陣営の大物の知り合いに確認を取ったところ、民主党側にも内戦が近いことは認識されているとのことです。既に囚人を釈放しているので当然ですが(笑)。それからさきほどバー司法長官が自主的に退職依頼を提出し、トランプ大統領が受理しました。バーがトランプを裏切ったと噂されていますが、それはないと思います。これは不正選挙疑惑についにメスを入れる段階になり、同時に内戦への道を作ることを意味します。パウエル女史の司法長官就任も可能性としてあります。ですから、まだなにも終わってはいません。19世紀の南北戦争は、サウスカロライナ州のサムター要塞で北軍と南軍が睨み合っていた時に南軍が奇襲攻撃をかけ、勃発しました。選挙人投票でバイデン当確が決まったあと、今回の「サムター要塞砲撃」になりうる出来事は何か? 世界の諜報機関関係者はここに注目しています。米国がついに「世界の火薬庫」になりました!
●ジェームズ斉藤(@JamesSaito33)
某シークレットセミナー教官。某国諜報機関関係者で、一切の情報が国家機密扱い。国際ニュース裏情報の専門家。ツイッターはこちら
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