ウィジャボードというと、映画エクソシストより、陰謀オカルト宇宙人系は、バンス・デービス、バイオニアのCMにも登場した、NSAドイツ支局の6人のスパイ、エージェントの1人。ガルフブリーズ6事件連想しますが。
映画ジャンパーの、パラディンに、魔女狩りか、魔界転生か、映画もオカルト関係が増えて、白魔術企画の映画が、完成したら、黒魔術の映画になったといわれる、ハリーポッターに、白魔術系が、出したといわれる、指輪物語も、年末年始、最新作、あるそうですが。
善と悪、光と闇、ジェダイ・マスター同士の、ファイナル・バトル、アルコンズ144人vsフォスターズ36人の、死闘の、サインなのか。
アルシオン-プレヤデスシリーズでも、ほとんど毎回登場してる、黒魔術系の地球規模のブーム、だそうですが。
憑き物トリップシ●ブ中系の、神社仏閣パワースポット巡りの、瞑想ヨガチャクラ開発に耽溺してる、他人を出し抜く術ばっか磨いてる、パワー信仰系、エゴ想念克服どころか、助長する、共感調和希望の、ドラマTOUCHと魔逆対極対照的な輩には、気を憑けてくださいね。911協力者と同じ扱いの、強制収容所から、セントラルサン転送処分になりますから。。Φ(^π^;)φ
西洋版コックリさん「ウィジャボード」が英米の若者たちの間で爆発的に流行している背景と「悪魔の増加」の関係
http://oka-jp.seesaa.net/article/409837952.html
今回は上の英国インディペンデントの記事をご紹介したいと思います。
内容としては、英語圏で公開された『ウィジャ』というアメリカの低予算ホラー映画が大ヒットして、その影響で、十代を中心として、ウィジャボードをはじめとした心霊関係グッズが爆発的に売れているというものです。インディペンデントはこの状況を否定的に取り上げています。
ウィジャボードは日本語での「コックリさん」と同じようなものです。
アメリカのウィジャボードは19世紀末から「商品」として存在していたようで、上のインディペンデントの記事にある写真のようなものです。「イエス」「ノー」や、アルファベット、数字などが書かれている木の板で、その上に、「プランシェット」と呼ばれるハート型の小さな木を乗せます。
そのプランシェットの上に複数人が手を置き、
「死者の霊に質問をする」
という、あくまで玩具としての「死者とのコミュニケーション・ツール」というようなものです。ウィジャボード - Wikipedia には、
という記述があります。
日本のコックリさんも基本的には同じようなものと記憶していますが、私が中学生の時……今から三十数年前くらい前に、「コックリさんブーム」みたいなのがあり、放課後の教室などでやっている生徒たちをよく目にしました。
私はそういう「霊」とかいう言葉が出て来るものと関わるのが好きではないので、したことがありませんでしたが、した人たちに聞くと、
「確かに自分の意志とは関係なく、手が動く」
と言っていました。
しかし、当時の中学生の私でも、「無意識の筋肉の動きだろ」というように思っていましたが、外部から見ていて懸念に思ったことは「なぜ手が自動に動くか」ということではなく、
「これは強烈に自分に暗示をかけてしまう遊びなのでは?」
というようなことでした。
特に、心霊とかを信奉している人などは、その「霊」から与えられた答えを確信的に信じてしまう可能性さえありそうだと思って見ていました。
その後のことですが、十代の頃の私は、ほんの少しだけタロット占いに凝ったことがあります。その時に「暗示」の威力を知ったことがありますが、そのことは関係のない話となりますので、ここではふれません。
ビジネスとスピリチュアリズム
話が逸れましたが、今、英語圏の若者を中心に、爆発的にウィジャボードを始めとした、心霊グッズが売れている理由は、玩具会社と映画会社の「仕掛け」が成功したことによるものです。
この仕掛けは予想以上の「成功」となったようで、まずは、その『ウィジャ』という映画自体が、下のような大ヒットを記録しました。
▲ 2014年10月27日のウォールストリート・ジャーナルより。
制作費 500万ドル(約 6億円)と、ハリウッド映画としては、かなりの低予算映画にも関わらず、初登場で全米1位になったばかりではなく、映画の興行収入をまとめている米国のサイトボックス・オフィス・モジョによりますと、11月26日までの全世界の興行収入は以下の通りです。
アメリカではインディーズレベルの制作費といえる 6億円で作った映画で現在までに約 80億円回収しているというのは、ものすごい還元率で、「ビジネス」としては大成功といえます。
たとえば、上のウォールストリート・ジャーナルの記事の前の週に1位だった、ブラッド・ピッド主演の「フューリー」という映画は、ボックス・オフィス・モジョによると、11月26日までに全世界で 180億円近くの興行収入をあげていますが、こちらの制作費は 6800万ドル、つまり、80億円もかかっています。
そういう意味では、6億円の低予算映画と、80億円の大作は収益率としては『ウィジャ』のほうが優れていたということになるようです。
そして、この映画の公開を後押しをしたアメリカの玩具メーカー「ハズブロ」は今年、心霊関係グッズの売り上げが 300パーセント増加したそう。
全然ないとはいえ、過去記事の、
・フランシスコ法王が 300 人からなる悪魔払い師の団体「国際エクソシスト協会」をパチカンの組織として正式に支持することを表明
2014年11月01日
などで書きました、
「存在しない病気を作り上げて、薬の売り上げを加速させる」
ということも連想したりもいたします。
これは「死者との交流が存在する」とか「しない」とかという意味ではなく、「古い概念となっていたウィジャボードの存在を復活させた」という意味で、それを玩具の売り上げと関係させたという意味で何となく似ているなと。
しかし、ここではビジネスの手法を問題にしているのではなく、この「ウィジャボード」そのものについての問題というか、これが基本的に「死者と交流するツール」として存在し、そういうものが「アメリカなどの若者の間で爆発的に売れている」ということに漠然とした懸念を感じるのです。
たとえば、「死者とのコミュニケーション」というものが存在するかしないかは別として、死者というものは、それは「霊」であり、そこに「悪」がつけば「悪霊」となります。
そういうものが実際に存在しようが存在しまいが、そのようなものと積極的に関わることが良いことだとは思えない面があるのです。
リーガンの悪霊との交流はウィジャボードから始まった
インディペンデントの記事を読んで思い出したのが、過去記事の、
・ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
2014年07月26日
など、わりとよく引き合いに出させていただく 1973年のアメリカ映画『エクソシスト』と、その原作となった作家ウィリアム・ピーター・ブラッティの小説『エクソシスト』でした。
その中で「最初に超常現象的な出来事が起きる」のが、主人公の少女リーガンが、ウィジャボードをおこなうシーンなのです。
・映画『エクソシスト』(1973年)
映画ではふれられていませんが、このウィジャボードはリーガンの母親クリス(上の写真の左の女性)がかつて自ら購入したもので、いくらやっても何の動きもなかったために地下の物置に放置していたものを娘のリーガンが見つけ、母親の知らないうちにそれを日々使うようになり、そのうち、
「毎日、他の人には見えない架空の友だちとウィジャボードで会話していた」
ことが描かれています。
つまり、エクソシストでのリーガンの異変は「ウィジャボードから始まった」のでした。
下は、母親クリスとリーガンの小説での会話です。
その後も会話が続きますが、途中、ウィジャボードのプランシェット(手を乗せる木片)が誰も触っていないのに激しく動き出します。その後に以下のように書かれます。
小説では、この「空想上の遊び友だち」は悪霊だったということになるようで、次第にリーガンの肉体は悪霊に乗っ取られていきます。
この『エクソシスト』では、当然ですが、実際に、悪魔、あるいは悪霊という存在があるということが前提となっているわけですが、
「悪霊がこの世に存在しなくとも悪霊に取り憑かれる」
という可能性をウィジャボード、あるいはコックリさんなどは持っていると思っています。
特に暗示にかかりやすい人は、たとえば、今回ご紹介するインディペンデントの記事に出てくる下のような少年を生み出す可能性もあるはずです。
私が中学生の頃にコックリさんが流行していた頃も、おどろおどろしい「禁忌」や「方法論」が伝えられていまして、それは、コックリさん - Wikipedia にも書かれてありますけれど、「〇〇をすると霊に取り憑かれてしまう」だとか、「〇〇をすると、人格が変わってしまう」だとか、いろいろなことが言われていました。
私は正直、「そんなコワイことをよくやるなあ」と思っていましたが、現在のアメリカを中心としたウィジャボードの大流行を見ますと、時代とは関係なく、ティーンはこういうものが好きなのかもしれません。
そして、上のほうにもリンクしました「フランシスコ法王が 300 人からなる悪魔払い師の団体「国際エクソシスト協会」をパチカンの組織として正式に支持することを表明」という記事では、バチカンとフランシスコ法王が、
ことをご紹介しました。
これは、バチカンが公に「悪魔憑き」という現象を公認したことになります。
上の記事で、私は、悪霊に対して「暗示や強迫観念的な思考のこびりつき」が拡がっていくという可能性について書いています。
そして、私はどうにも「今のバチカンは悪霊(それが存在しようがしまいが)を増やそうとしている」と思えて仕方ないのですが、それはまあ思い込みに過ぎないとしても、最近のバチカンの「悪霊」に対しての政策は奇妙に見えます。
ところで、悪霊が増える、ことをどうすれば確かめられるかというと、それは明快で、
「悪魔憑きが増える」
ことがそれにあたります。
そして、実際に各国の教会が正式におこなうエクソシズムは増えています。
そのあたりは、 In Deep の過去記事カテゴリーのこちらのページの記事などをご覧いただければおわかりかと思います。
あるいは、
「悪魔の所行のような犯罪や行為が増える」
こともそうかもしれません。(これは、もう最近はなんだか世界中でそんな事件ばっかりな気もしますけれど)
それらに対して、バチカンが「それは悪魔のせい」と言い出せば、悪魔が増えていると言えることになるのかもしれません。
いずれにしても、公に「国際エクソシスト協会」などという団体に権威と立場を与えるバチカン。
悪霊の存在をそれほど公に認めたがる理由は何なのか、とは思います。
そういえば、小説『エクソシスト』では、リーガンの母親は、神父に対してこう言います。
もしかすると、バチカンはこの「悪魔は神さまのコマーシャル」という線を狙っているのかもしれないですけれど、どことなく危険な香りがします。
そして、同時期に「ビジネス」とはいえ、やはり若い人々に強く暗示をもたらす可能性のあるウィジャボードを流行させるきっかけとなった映画が大ヒット。
これらの流れが偶然でも、偶然ではないにしても、「この世に悪霊を増やす」という意図が世界のいろいろなところにあるという可能性は感じます。
しかし、その一方で、エクソシストには、悪魔払いで殉教したメリン神父の、
という言葉があり、「善のためには悪が必要」だと述べています。
ひふみ神示にも、
とあり、「悪と善が共に同じ根源のもの」として書かれています。
そうなると……未来のことを考えると、今は悪霊がこの世に充ち満ちた方がいいと? そういうことになるのでしょうかね?
いや、まさか。
あまり関係はないですけれど、実は最近、また世界のいろいろなところで、「少年少女の集団的な異常行動」のニュースがよく見られるんですが、そうした出来事が発生した場合、医者よりも宗教家やシャーマンによるヒーリングが重要なように見てとれる学校などの対応が見られます。
下は、11月にフィリピンのセブ島にある学校で、生徒たちが次々と絶叫と痙攣を伴う症状に見舞われ、結局、35人の子どもたちが倒れてしまったことを報じたものです。
下の子は、悪魔を避けるための十字架を額に描いた直後から、その症状が現れたのだそう。
▲ 2014年11月22日のフィリピン SUN STAR より。
このセブ島の学校が、子どもたちが倒れた時にまず電話をした先は病院ではなく、地区のキリスト教会でした。駆けつけた司祭が「悪魔払いをした」のだそう。その後の報道が見当たらないですので、どうなったのかはわからないです。
下は、ネパールのコタンというところにある学校で 11月中旬から生徒たちが集団ヒステリーのような状態に次々と陥るという状態が続き、12月1日まで学校が閉鎖されていることを報じたものです。
▲ 2014年11月25日のネパール Himalayan Times より。
ここでも医者と共に「地元のシャーマン」が生徒たちの回復のために働いていると書かれています。
そして現在、アメリカのオンラインでのクリスマスのプレゼント予約の上位にウィジャボードが位置しているそうです。
どうやら、クリスマス以降は、ウィジャボードで「死者とコミュニケーションをとる子どもたち」の数が全米で増加することになりそうです。
長くなりましたが、ここからインディペンデントの記事です。
Ouija boards are the must-have gift this Christmas, fuelled by a schlock horror film
Independent 2014.11.26
低俗なホラー映画に刺激されて、ウィジャボードがクリスマスプレゼントの「マストアイテム」となっている
今年のクリスマスは、人々は、イエスの生誕を祝うよりも「死者との語り」を楽しむことになるのだろうか。
Google が発表したトレンド・データによれば、クリスマスプレゼントの上位人気にウィジャボードが浮上している。
ウィジャボードを販売している会社は、スピリチュアル関係のグッズの売り上げが前年比で 300パーセントの増加を記録した。
それは、ウィジャボードを宣伝するために作られた『ウィジャ』というタイトルのひどい内容の映画の効果であり、その内容は、木材にアルファベットが描かれたボードを使用すると、死人と会話することができるというものだ。
映画『ウィジャ』は、ハロウィーンに間に合うよう 10月にリリースされた。内容は、十代のティーンエイジャーの少女たちがウィジャボードで死者とコミュニケーションをとり、そして恐怖におののくというお決まりの安物映画だ。
映画評論家による映画レビューをまとめたウェブサイト「ロッテン・トマト( Rotten Tomatoes )」では、7パーセントの評価という極めて低い評価だったにも関わらず、映画はまさに「オカルト」的に大ヒットした。
アメリカに本拠を置く玩具メーカー「ハズブロ」は、映画会社ユニバーサルと提携して、この映画の再上映を後押しした。
結果として、ウィジャボードは、オンラインで過去最大の販売数を記録した。その中には「暗闇で光るウィジャボード」も含まれる。
ウィジャボードは 1890年頃には常に販売されているゲームのひとつだった。
心霊的な自動書記についてのデータはそれよりずっと以前から存在する。
12世紀の中国では、心霊によって漢字を書く力を与えられる道具が信じられていた。
19世紀後半、ダーウィンの説(進化論)に刺激を受け、神の存在についての疑念が起きた時も、これが契機となって、心霊主義が流行した。
ウィジャボードが初めて商品として開発されたのは、1891年のことで、モノポリーの初代発売元として後に有名となる玩具会社「パーカー・ブラザーズ」から発売された。開発したのは、アメリカ・バルチモアの弁護士であり発明家だったエリジャー・ボンド( Elijah Bond )だった。
この商品は、2名以上の人たちによって、質問と答えのための文字が書かれたボードの上に置いた手でやりとりすることを楽しむものであった。
ウィジャ( Ouija )という言葉は、フランス語で「はい」を意味する Oui と、ドイツ語で「はい」を意味する Ja から作られた造語だ。
ボンドが作ったこのボードゲームは多少のヒットにまでしかならなかったが、ボンドの会社で働いていたウィリアム・ファルド( William Fuld )が、このゲームをさらに大きなヒットへと結びつけた。ファルドは、このボードを大きく販売し、競合他社を粉砕した。
ファルドは最終的に会社を自分の子どもたちに譲り、そして、1966年に会社はハズブロに売却された。
死んだ人々がこのような方法で生者とコミュニケーションを取ることがありえないことは、科学者たちがこれまでの何十年ものケースで示している。
1850年代に、電磁気の専門家である科学者マイケル・ファラデー( Michael Faraday )は、ウィジャボードと似たような心霊的経験を得ることのできる装置を考案した。
わずかに動く小さなテーブルの上に複数の人々が手を乗せることにより、人々は、自分が霊に取り憑かれた、あるいは、知らないうちに自分が移動したと思うようになるというものだ。
そして、彼は動くカード・システムを作った。これも同じように参加者たちに思わせるためのものだったのだろう。
これらによって、ファラデーや他の科学者たちは、観念運動性効果を同定し、なぜウィジャボードが作動するか、あるいは作動しないか、について説明した。
アメリカの心理学者で、現代の懐疑論者のひとりであるレイ・ハイマン( Ray Hyman )は、1999年に「無意識と筋肉活動の係合は一致している」と説明した。
これは、言葉を換えると、ウィジャボードの質問者は、「イエス」「ノー」、あるいは他の何かの言葉がボードから返ってくることを期待している。その場合、脳は彼らの自覚とは関係なく、適時に手の動きを促す。
同様の実験で、対象物を見ると脳はその方向に手を導くことを強く促すことが示されている。
ボードの上の文字が「心霊」によるものであると見た時、彼らは参加者の自覚とは関係のない無意識の中で手が動くことになる。
それでも、映画『ウィジャ』での非常に奇妙で心地よくないイメージに刺激された若者たちにとっては楽しみとなり得る。特に、友人同士で家に集まり一晩を過ごすティーンエイジャーにとっては大きな楽しみのようだ。
2年前に、テキサス州の15歳の少年が警察に出頭して、友人の首をナイフで刺して殺したと述べた。理由について、少年は「ウィジャボードに告げられた」と警察に語った。
ウィジャボードのプレイに参加していた人々が精神に変調を来たしたり、自殺したという報告も多い。
1994年には、英国の裁判官が、二重殺人の容疑で投獄されていた男についての再審をおこなうことを余儀なくされた。
その理由は、陪審員たちが夜に酒に酔ってウィジャボードを使って評決結果を決めていたことが判明してしまったからだった。その結果が有罪の評決だったのだ。その際には、ウィジャボードの販売が禁止された。
内容としては、英語圏で公開された『ウィジャ』というアメリカの低予算ホラー映画が大ヒットして、その影響で、十代を中心として、ウィジャボードをはじめとした心霊関係グッズが爆発的に売れているというものです。インディペンデントはこの状況を否定的に取り上げています。
ウィジャボードは日本語での「コックリさん」と同じようなものです。
アメリカのウィジャボードは19世紀末から「商品」として存在していたようで、上のインディペンデントの記事にある写真のようなものです。「イエス」「ノー」や、アルファベット、数字などが書かれている木の板で、その上に、「プランシェット」と呼ばれるハート型の小さな木を乗せます。
そのプランシェットの上に複数人が手を置き、
「死者の霊に質問をする」
という、あくまで玩具としての「死者とのコミュニケーション・ツール」というようなものです。ウィジャボード - Wikipedia には、
19世紀中盤に始まる心霊主義に起源を持つ。当時は人の死後の霊魂と会話するために振り子や自動筆記などの技術を用いていた。
文字を指し示すプランシェットが動く理由は良く分かっていない。しかしながら腕の筋肉電位と同時にプランシェットの動きを測定すると、プランシェットが動き始める前に筋肉が収縮している。
このため、霊魂がプランシェットを動かすのではなく、術者の無意識な動きによるオートマティスムの一種と考えられている。
という記述があります。
日本のコックリさんも基本的には同じようなものと記憶していますが、私が中学生の時……今から三十数年前くらい前に、「コックリさんブーム」みたいなのがあり、放課後の教室などでやっている生徒たちをよく目にしました。
私はそういう「霊」とかいう言葉が出て来るものと関わるのが好きではないので、したことがありませんでしたが、した人たちに聞くと、
「確かに自分の意志とは関係なく、手が動く」
と言っていました。
しかし、当時の中学生の私でも、「無意識の筋肉の動きだろ」というように思っていましたが、外部から見ていて懸念に思ったことは「なぜ手が自動に動くか」ということではなく、
「これは強烈に自分に暗示をかけてしまう遊びなのでは?」
というようなことでした。
特に、心霊とかを信奉している人などは、その「霊」から与えられた答えを確信的に信じてしまう可能性さえありそうだと思って見ていました。
その後のことですが、十代の頃の私は、ほんの少しだけタロット占いに凝ったことがあります。その時に「暗示」の威力を知ったことがありますが、そのことは関係のない話となりますので、ここではふれません。
ビジネスとスピリチュアリズム
話が逸れましたが、今、英語圏の若者を中心に、爆発的にウィジャボードを始めとした、心霊グッズが売れている理由は、玩具会社と映画会社の「仕掛け」が成功したことによるものです。
この仕掛けは予想以上の「成功」となったようで、まずは、その『ウィジャ』という映画自体が、下のような大ヒットを記録しました。
▲ 2014年10月27日のウォールストリート・ジャーナルより。
制作費 500万ドル(約 6億円)と、ハリウッド映画としては、かなりの低予算映画にも関わらず、初登場で全米1位になったばかりではなく、映画の興行収入をまとめている米国のサイトボックス・オフィス・モジョによりますと、11月26日までの全世界の興行収入は以下の通りです。
アメリカではインディーズレベルの制作費といえる 6億円で作った映画で現在までに約 80億円回収しているというのは、ものすごい還元率で、「ビジネス」としては大成功といえます。
たとえば、上のウォールストリート・ジャーナルの記事の前の週に1位だった、ブラッド・ピッド主演の「フューリー」という映画は、ボックス・オフィス・モジョによると、11月26日までに全世界で 180億円近くの興行収入をあげていますが、こちらの制作費は 6800万ドル、つまり、80億円もかかっています。
そういう意味では、6億円の低予算映画と、80億円の大作は収益率としては『ウィジャ』のほうが優れていたということになるようです。
そして、この映画の公開を後押しをしたアメリカの玩具メーカー「ハズブロ」は今年、心霊関係グッズの売り上げが 300パーセント増加したそう。
全然ないとはいえ、過去記事の、
・フランシスコ法王が 300 人からなる悪魔払い師の団体「国際エクソシスト協会」をパチカンの組織として正式に支持することを表明
2014年11月01日
などで書きました、
「存在しない病気を作り上げて、薬の売り上げを加速させる」
ということも連想したりもいたします。
これは「死者との交流が存在する」とか「しない」とかという意味ではなく、「古い概念となっていたウィジャボードの存在を復活させた」という意味で、それを玩具の売り上げと関係させたという意味で何となく似ているなと。
しかし、ここではビジネスの手法を問題にしているのではなく、この「ウィジャボード」そのものについての問題というか、これが基本的に「死者と交流するツール」として存在し、そういうものが「アメリカなどの若者の間で爆発的に売れている」ということに漠然とした懸念を感じるのです。
たとえば、「死者とのコミュニケーション」というものが存在するかしないかは別として、死者というものは、それは「霊」であり、そこに「悪」がつけば「悪霊」となります。
そういうものが実際に存在しようが存在しまいが、そのようなものと積極的に関わることが良いことだとは思えない面があるのです。
リーガンの悪霊との交流はウィジャボードから始まった
インディペンデントの記事を読んで思い出したのが、過去記事の、
・ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
2014年07月26日
など、わりとよく引き合いに出させていただく 1973年のアメリカ映画『エクソシスト』と、その原作となった作家ウィリアム・ピーター・ブラッティの小説『エクソシスト』でした。
その中で「最初に超常現象的な出来事が起きる」のが、主人公の少女リーガンが、ウィジャボードをおこなうシーンなのです。
・映画『エクソシスト』(1973年)
映画ではふれられていませんが、このウィジャボードはリーガンの母親クリス(上の写真の左の女性)がかつて自ら購入したもので、いくらやっても何の動きもなかったために地下の物置に放置していたものを娘のリーガンが見つけ、母親の知らないうちにそれを日々使うようになり、そのうち、
「毎日、他の人には見えない架空の友だちとウィジャボードで会話していた」
ことが描かれています。
つまり、エクソシストでのリーガンの異変は「ウィジャボードから始まった」のでした。
下は、母親クリスとリーガンの小説での会話です。
小説『エクソシスト』より
「ウィージャ盤で遊んでいたの?」
「ええ、そうよ」
「使い方を知ってるの?」
「もちろん、知ってるわ。いま、見せてあげる」
「これは相手が必要なものよ」
「そんなことないわ、ママ。あたし、いつも一人で遊んでいるわ」
その後も会話が続きますが、途中、ウィジャボードのプランシェット(手を乗せる木片)が誰も触っていないのに激しく動き出します。その後に以下のように書かれます。
クリスは漠然とした不安を感じて、眉をくもらせた。この子は父親に深い愛情をいだいていたのに、両親の離婚問題が生じても、これといった反応を見せなかった。
おそらく、彼女の部屋で、一人で泣いていたのであろうが、クリスはそれに不安をおぼえていた。感情を抑圧するあまり、いつかそれが、危険な形態をとってほとばしり出るのではないか。
空想上の遊び友だち。何か不健康なものが感じられる。
小説では、この「空想上の遊び友だち」は悪霊だったということになるようで、次第にリーガンの肉体は悪霊に乗っ取られていきます。
この『エクソシスト』では、当然ですが、実際に、悪魔、あるいは悪霊という存在があるということが前提となっているわけですが、
「悪霊がこの世に存在しなくとも悪霊に取り憑かれる」
という可能性をウィジャボード、あるいはコックリさんなどは持っていると思っています。
特に暗示にかかりやすい人は、たとえば、今回ご紹介するインディペンデントの記事に出てくる下のような少年を生み出す可能性もあるはずです。
2年前、テキサス州の15歳の少年が警察に出頭し、友人の首をナイフで刺して殺したと述べた。理由について、少年は「ウィジャボードに告げられた」と警察に語った。
私が中学生の頃にコックリさんが流行していた頃も、おどろおどろしい「禁忌」や「方法論」が伝えられていまして、それは、コックリさん - Wikipedia にも書かれてありますけれど、「〇〇をすると霊に取り憑かれてしまう」だとか、「〇〇をすると、人格が変わってしまう」だとか、いろいろなことが言われていました。
私は正直、「そんなコワイことをよくやるなあ」と思っていましたが、現在のアメリカを中心としたウィジャボードの大流行を見ますと、時代とは関係なく、ティーンはこういうものが好きなのかもしれません。
そして、上のほうにもリンクしました「フランシスコ法王が 300 人からなる悪魔払い師の団体「国際エクソシスト協会」をパチカンの組織として正式に支持することを表明」という記事では、バチカンとフランシスコ法王が、
「国際エクソシスト協会」という悪魔払い師たちのグループの支持を公式に表明した
ことをご紹介しました。
これは、バチカンが公に「悪魔憑き」という現象を公認したことになります。
上の記事で、私は、悪霊に対して「暗示や強迫観念的な思考のこびりつき」が拡がっていくという可能性について書いています。
そして、私はどうにも「今のバチカンは悪霊(それが存在しようがしまいが)を増やそうとしている」と思えて仕方ないのですが、それはまあ思い込みに過ぎないとしても、最近のバチカンの「悪霊」に対しての政策は奇妙に見えます。
ところで、悪霊が増える、ことをどうすれば確かめられるかというと、それは明快で、
「悪魔憑きが増える」
ことがそれにあたります。
そして、実際に各国の教会が正式におこなうエクソシズムは増えています。
そのあたりは、 In Deep の過去記事カテゴリーのこちらのページの記事などをご覧いただければおわかりかと思います。
あるいは、
「悪魔の所行のような犯罪や行為が増える」
こともそうかもしれません。(これは、もう最近はなんだか世界中でそんな事件ばっかりな気もしますけれど)
それらに対して、バチカンが「それは悪魔のせい」と言い出せば、悪魔が増えていると言えることになるのかもしれません。
いずれにしても、公に「国際エクソシスト協会」などという団体に権威と立場を与えるバチカン。
悪霊の存在をそれほど公に認めたがる理由は何なのか、とは思います。
そういえば、小説『エクソシスト』では、リーガンの母親は、神父に対してこう言います。
神さまは何もおっしゃらない。その代わり、悪魔が宣伝の役をつとめます。悪魔は昔から、神さまのコマーシャルなんですわ。
もしかすると、バチカンはこの「悪魔は神さまのコマーシャル」という線を狙っているのかもしれないですけれど、どことなく危険な香りがします。
そして、同時期に「ビジネス」とはいえ、やはり若い人々に強く暗示をもたらす可能性のあるウィジャボードを流行させるきっかけとなった映画が大ヒット。
これらの流れが偶然でも、偶然ではないにしても、「この世に悪霊を増やす」という意図が世界のいろいろなところにあるという可能性は感じます。
しかし、その一方で、エクソシストには、悪魔払いで殉教したメリン神父の、
「このような悪からでさえ、善が生じてくる。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」
という言葉があり、「善のためには悪が必要」だと述べています。
ひふみ神示にも、
第21巻 空の巻 第八帖
悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ
とあり、「悪と善が共に同じ根源のもの」として書かれています。
そうなると……未来のことを考えると、今は悪霊がこの世に充ち満ちた方がいいと? そういうことになるのでしょうかね?
いや、まさか。
あまり関係はないですけれど、実は最近、また世界のいろいろなところで、「少年少女の集団的な異常行動」のニュースがよく見られるんですが、そうした出来事が発生した場合、医者よりも宗教家やシャーマンによるヒーリングが重要なように見てとれる学校などの対応が見られます。
下は、11月にフィリピンのセブ島にある学校で、生徒たちが次々と絶叫と痙攣を伴う症状に見舞われ、結局、35人の子どもたちが倒れてしまったことを報じたものです。
下の子は、悪魔を避けるための十字架を額に描いた直後から、その症状が現れたのだそう。
▲ 2014年11月22日のフィリピン SUN STAR より。
このセブ島の学校が、子どもたちが倒れた時にまず電話をした先は病院ではなく、地区のキリスト教会でした。駆けつけた司祭が「悪魔払いをした」のだそう。その後の報道が見当たらないですので、どうなったのかはわからないです。
下は、ネパールのコタンというところにある学校で 11月中旬から生徒たちが集団ヒステリーのような状態に次々と陥るという状態が続き、12月1日まで学校が閉鎖されていることを報じたものです。
▲ 2014年11月25日のネパール Himalayan Times より。
ここでも医者と共に「地元のシャーマン」が生徒たちの回復のために働いていると書かれています。
そして現在、アメリカのオンラインでのクリスマスのプレゼント予約の上位にウィジャボードが位置しているそうです。
どうやら、クリスマス以降は、ウィジャボードで「死者とコミュニケーションをとる子どもたち」の数が全米で増加することになりそうです。
長くなりましたが、ここからインディペンデントの記事です。
Ouija boards are the must-have gift this Christmas, fuelled by a schlock horror film
Independent 2014.11.26
低俗なホラー映画に刺激されて、ウィジャボードがクリスマスプレゼントの「マストアイテム」となっている
今年のクリスマスは、人々は、イエスの生誕を祝うよりも「死者との語り」を楽しむことになるのだろうか。
Google が発表したトレンド・データによれば、クリスマスプレゼントの上位人気にウィジャボードが浮上している。
ウィジャボードを販売している会社は、スピリチュアル関係のグッズの売り上げが前年比で 300パーセントの増加を記録した。
それは、ウィジャボードを宣伝するために作られた『ウィジャ』というタイトルのひどい内容の映画の効果であり、その内容は、木材にアルファベットが描かれたボードを使用すると、死人と会話することができるというものだ。
映画『ウィジャ』は、ハロウィーンに間に合うよう 10月にリリースされた。内容は、十代のティーンエイジャーの少女たちがウィジャボードで死者とコミュニケーションをとり、そして恐怖におののくというお決まりの安物映画だ。
映画評論家による映画レビューをまとめたウェブサイト「ロッテン・トマト( Rotten Tomatoes )」では、7パーセントの評価という極めて低い評価だったにも関わらず、映画はまさに「オカルト」的に大ヒットした。
アメリカに本拠を置く玩具メーカー「ハズブロ」は、映画会社ユニバーサルと提携して、この映画の再上映を後押しした。
結果として、ウィジャボードは、オンラインで過去最大の販売数を記録した。その中には「暗闇で光るウィジャボード」も含まれる。
ウィジャボードは 1890年頃には常に販売されているゲームのひとつだった。
心霊的な自動書記についてのデータはそれよりずっと以前から存在する。
12世紀の中国では、心霊によって漢字を書く力を与えられる道具が信じられていた。
19世紀後半、ダーウィンの説(進化論)に刺激を受け、神の存在についての疑念が起きた時も、これが契機となって、心霊主義が流行した。
ウィジャボードが初めて商品として開発されたのは、1891年のことで、モノポリーの初代発売元として後に有名となる玩具会社「パーカー・ブラザーズ」から発売された。開発したのは、アメリカ・バルチモアの弁護士であり発明家だったエリジャー・ボンド( Elijah Bond )だった。
この商品は、2名以上の人たちによって、質問と答えのための文字が書かれたボードの上に置いた手でやりとりすることを楽しむものであった。
ウィジャ( Ouija )という言葉は、フランス語で「はい」を意味する Oui と、ドイツ語で「はい」を意味する Ja から作られた造語だ。
ボンドが作ったこのボードゲームは多少のヒットにまでしかならなかったが、ボンドの会社で働いていたウィリアム・ファルド( William Fuld )が、このゲームをさらに大きなヒットへと結びつけた。ファルドは、このボードを大きく販売し、競合他社を粉砕した。
ファルドは最終的に会社を自分の子どもたちに譲り、そして、1966年に会社はハズブロに売却された。
死んだ人々がこのような方法で生者とコミュニケーションを取ることがありえないことは、科学者たちがこれまでの何十年ものケースで示している。
1850年代に、電磁気の専門家である科学者マイケル・ファラデー( Michael Faraday )は、ウィジャボードと似たような心霊的経験を得ることのできる装置を考案した。
わずかに動く小さなテーブルの上に複数の人々が手を乗せることにより、人々は、自分が霊に取り憑かれた、あるいは、知らないうちに自分が移動したと思うようになるというものだ。
そして、彼は動くカード・システムを作った。これも同じように参加者たちに思わせるためのものだったのだろう。
これらによって、ファラデーや他の科学者たちは、観念運動性効果を同定し、なぜウィジャボードが作動するか、あるいは作動しないか、について説明した。
アメリカの心理学者で、現代の懐疑論者のひとりであるレイ・ハイマン( Ray Hyman )は、1999年に「無意識と筋肉活動の係合は一致している」と説明した。
これは、言葉を換えると、ウィジャボードの質問者は、「イエス」「ノー」、あるいは他の何かの言葉がボードから返ってくることを期待している。その場合、脳は彼らの自覚とは関係なく、適時に手の動きを促す。
同様の実験で、対象物を見ると脳はその方向に手を導くことを強く促すことが示されている。
ボードの上の文字が「心霊」によるものであると見た時、彼らは参加者の自覚とは関係のない無意識の中で手が動くことになる。
それでも、映画『ウィジャ』での非常に奇妙で心地よくないイメージに刺激された若者たちにとっては楽しみとなり得る。特に、友人同士で家に集まり一晩を過ごすティーンエイジャーにとっては大きな楽しみのようだ。
2年前に、テキサス州の15歳の少年が警察に出頭して、友人の首をナイフで刺して殺したと述べた。理由について、少年は「ウィジャボードに告げられた」と警察に語った。
ウィジャボードのプレイに参加していた人々が精神に変調を来たしたり、自殺したという報告も多い。
1994年には、英国の裁判官が、二重殺人の容疑で投獄されていた男についての再審をおこなうことを余儀なくされた。
その理由は、陪審員たちが夜に酒に酔ってウィジャボードを使って評決結果を決めていたことが判明してしまったからだった。その結果が有罪の評決だったのだ。その際には、ウィジャボードの販売が禁止された。