https://note.mu/nogi1111/n/n0d4c9c4a93e4
COBRAの2018年3月22日の記事「Pleiadians」で紹介された記事「Eisenhower’s 1954 Meeting With Extraterrestrials」を翻訳しました。
元記事:
https://www.bibliotecapleyades.net/exopolitica/esp_exopolitics_Q_0.htm
by Michael E. Salla, PhD
February 12, 2004
from Exopolitics Website
1954年の地球外生命体との合意
ここまでお話してきたように、1954年2月20日から21日までの面会ではお互い合意に達することはなかったことが分かりました。その異星人たちの提案は却下され、新しい技術を受け入れることも、アメリカや他の核保有国が核兵器を手放すという選択肢もなくなりました。
しかし、クーパーの証言によると、その後に新たな提案があり、それは合意に達したと言われています。クーパーの証言では面会が行われた日付などで他とかみ合わない点がありますが、その時に2回の異なる面会があったことについては一致しています。[16]
1954年末、大きな鼻を持ったグレイ型宇宙人が、地球の周りを回っていた宇宙船をニューメキシコ州ホローマン空軍基地に着陸させました。
そして基本的契約が締結されました。彼らはオリオン座の赤い星の周辺にある惑星、ベテルギウスからやってきたと話しました。その惑星は滅亡の危機に瀕していて、彼らもいつか絶滅してしまうということも、明らかになりました。[17]
ホローマン空軍基地におけるこの種族との面会によって、1954年の条約が締結し、続いて効力を発揮しました。例えば、1972年の映画プロデューサーのロバート・エメネガーと映画監督のアーラン・サンドラーは、71年にホローマン空軍基地でグレイ型宇宙人が人間と面会している様子が写ったフィルムを実際に観たと証言しています。[18]
1954年の条約について、クーパーは次のように述べています。
「グレイ型宇宙人は我々のやることに干渉はしない。我々も、彼らのやることに干渉をしない。彼らが地球に来ていることを秘密にする。彼らは先進的なテクノロジーを提供し、我々のテクノロジーの発展を約束した。
アメリカ以外の地球上の国と条約を結ぶことはしない。
その代わり、グレイ型宇宙人は少数の人間のアブダクションを許された。医学研究と発展具合の観察のため。ただし人間を傷つけたりはしない約束だ。記憶も消してから帰す。さらに、マジェスティック12(MJ-12)にアブダクションをした人間のリストを定期的に提出するようにする。」 [19]
かつて宇宙人関係の秘密の地下基地の建設のエンジニアとして派遣されたフィル・シュナイダーも、この条約についての告発者の一人でした。
彼の証言は次のようなものでした。
「1954年のアイゼンハワー政権の頃、連邦政府は合衆国憲法を無視して、地球外生命体との契約を結ぶことにした。1954年のグレナダ条約と呼ばれ、その効力によって宇宙人が牛を攫ったり、人間にインプラントを埋め込む技術の実験を行ったりできるようになった。その代わりに実験に巻き込まれた人々の詳細をアメリカ政府に提出しなければならなかった。」[20]
シュナイダーは、自身の区分化された秘密計画に携わっていた経験や、宇宙人に接触した人物との会話などから、それらの知識を得たようでした。
マイケル・ウルフ博士も告発者の一人です。彼は複数の対宇宙人政策立案委員会に25年に渡って携わっていました。[21]
彼の主張によれば、アイゼンハワーは憲法に関係なく宇宙人と交わした条約が批准されているということです。[22]
これも無視できないことですが、この条約は半ば強制的に署名をさせられたと主張する者も少なくありません。
元空軍で秘密航空計画に携わっていたドン・フィリップスは、アイゼンハワーと宇宙人の面会と条約についての書類を見たことがありました。
「1954年にアメリカ大統領とETがカリフォルニアで面会したという記録は残っています。そしてそこから読み取れるに、宇宙人がここで実験ができるように許可を求めていたことが分かります。
恐らく、こんな技術的に先を行っている連中に迫られて断れるわけがないだろうという反応だったのでしょう。」 [23]
アイゼンハワー政権下のアメリカ合衆国国家安全保障会議で士官として勤めたフィリップ・コーソー大佐は、この条約について次のように回想しています。
「彼ら(宇宙人)と戦っても勝てる訳が無いから、降伏を申し出ただけのことだ。条項は彼らが決めた内容だ。一番怖がっていたのは、情報開示だったからだ。」[24]
コーソーの主張が正しければ、この条約は人間側にとって決して喜ばしくない内容であったことが分かります。
グレイ型宇宙人の本性とは?
クーパーは、グレイ型宇宙人は信用できないと話していました。
「1955年には、結局アイゼンハワーは騙されていたことが分かってきた。奴らは条約を無視し始めたのだ。
他にもアブダクションをしたのに地上に戻していない者がいたはずだった。MJ12に提出していたリストは不完全なものだったのだ。」 [25]
リアも似たような証言をしていました。
「契約内容は守られていませんでした。我々は百万人以上のアブダクション被験者を差し出した代わりに、少しのテクノロジーしか提供されませんでした。」 [26]
他にもアイゼンハワーと契約を交わした宇宙人は信用できないと言う告発者はいます。シュナイダーもアブダクションをしてもいいと決めた人間の数は守られていなかったと指摘しました。
「あの宇宙人たちは、協定を順守するつもりなどさらさらなかった。」[27]
コーソーは、そんな宇宙人たちのアジェンダもおかしいということに気づき始めました。
ダグラス・マッカーサー元帥は直接的な表現はしていなかったものの、1955年10月のスピーチの中で見られるように、人間を脅かす地球外生命体の存在がいることを示唆している面がありました。
「今、我々は変化の時代にいます。利用するエネルギーも、宇宙レベルのものになっていき、人間同士の争いや惑星間、銀河間の争いにも利用されるようになるかもしれません。
だから、国家は統一されていくべきです。来たる惑星間戦争のため。我々の惑星に対する共通の脅威に対抗するために。」[28]
マッカーサーは恐らく、内部告発者たちが話しているのと同じ存在について仄めかしていたのでしょう。
興味深いことに、この条約が締結されてからは、宇宙人に接触した人たちの報告の内容に変化が見られ始めました。
1961年のヒル夫妻誘拐事件を皮切りに、1950年代に盛んに報告されていた「宇宙の兄弟たち」タイプの友好的宇宙人の話は聞かれなくなっていきました。
「1950年代には、親切に人間たちと触れ合い、宇宙船に乗せてくれたりする宇宙の兄弟たちの話で溢れていました。それが1960年代初頭のヒル夫妻の事件からは一変しました。
友好的な宇宙人の話はフェードアウトしていき、UFO関係の書籍は別のタイプの話に変わっていきました。邪悪なグレイ・エイリアンが人間を無理やり誘拐して、人体実験を行うというものです。1950年代にはこのようなタイプの話が無かったにも関わらずです。
50年代に善良な宇宙人に会ったという報告と違い、不幸にもアブダクションを経験した被験者たちは他人との距離を置くようになり、感情も失っていくようでした。」[29]
ウルフはグレイがゼータレティキュリ星系の四番目の惑星から来たと主張していますが、クーパーはオリオンのベテルギウス出身だと主張しています。
二人の主張の違いは、協定には数種類の地球外種族が絡んでいることと、リゲル出身とベテルギウス出身の関係性を反映しているのかもしれません。ウルフはグレイが善良な存在ですが米軍の悪者によって操られていると主張しています。[30]
ロバート・ディーンも同じ立場を取っています。[31]
これらの主張の違いは何に起因しているのでしょうか。ここでジェラルド・ライトが言っていた、世間に公表するには「いくつかの権力者たちとの最悪な争い」を避けるためという言葉を思い出してみましょう。
もしかしたら、どのように世間に真実を公表するかの方策について、時の権力者たちの間で大きな意見の違いがあったのかもしれません。 [32]
秘密保持と承認の信憑性
グレイ型宇宙人の目的や行動が不透明であったことが、権力者たちが世間にこのことを公表しないという決定をした、大きな要因となったことは確かです。
以下はUFO研究家たちにリークされた「公式とされる文書」からの引用です。日付は1954年4月となっています。
「地球外生命体との接触は全て国家の安全のため最高機密とみなす。
一般大衆はこれらの存在について知らされることは絶対に無い。政府は公式には地球外生命体は存在しないものとみなす。連邦政府各庁は地球外生命体や彼らの遺品を調べることを禁ずる。以上の取り決めを破ることを順守すること。[33]
機密情報を漏らした者には厳しい処罰が与えられる。1953年12月アメリカ統合参謀本部は陸海空軍に、UFOに関するいかなる情報も許可なしに漏らしてはいけないと、スパイ活動法の下で発表した。逸脱した者は10年以上の禁固もしくは$10,000の罰金が課せられる。」 [34]
ロバート・ディーンが語るには、この厳しい刑罰こそが、多くの軍関係の人々が情報開示をできない要因となっているということです。
“Special Operations Manual, SOM1-01
Extraterrestrial Entities and Technology, Recovery and Disposal,”
April 1954 Part 2
元軍人やその関係者や目撃者を封じ込める戦術です。勇気を出して表に出てきたり、捨て身で情報開示をしようとする者は黙るように脅迫されたり、暗殺されたり、信用を失わせたりされます。
さらにその影響は、全ての軍関係者やその周辺の人々の公的記録を消去したり、発言を歪めて発信したり、信用を乏しめたりにも及びます。
UFOのリバースエンジニアリングに携わったボブ・ラザールも被害者の一人です。軍事諜報機関が内部告発者の信用性を次々と乏しめていると発言した記録の全てが、彼の大学や世間から消去されました。 [36]
クーパー、シュナイダー、リア、ウルフなどの証言がこれだけあるにもかかわらず、意見が一致せず、混乱と終わらない議論が巻き起こっているのも、同じ手口が使われているからなのでしょう。それが宇宙人の存在を隠すための、軍事諜報機関の常套手段です。彼らの証言でさえ、諜報機関にとってのメリットとなるのです。
正しく信憑性や偽情報を見抜く方法は世間で発展していないため、軍事諜報機関の手口を見破る手立ては確立するに至っていない現状です。
クーパーに対してだけでも、信用を落とすために相当な攻撃が加えられました。彼の発言の矛盾が切り取られ、軍事諜報機関によって大々的に強調されました。すべてはその中で本当の証言が世間に漏れないようにするためです。
アメリカ太平洋艦隊に長年従事していた彼の経歴から、その証言は十分信用に値するものです。彼の回想の中で、アイゼンハワー政権と宇宙人の面会のタイミングについての証言にいくら矛盾が見られたとしても、単なる記憶違いか、もしくは自己防衛のメカニズムによって生じた矛盾だったのかもしれません。
「告発者」は発言を撤回したり、矛盾する発言をしてしまうことを最も気を付けています。なぜならそれは物理的に傷つけられるよりも手痛い、信用を失うという結果に繋がるからです。[37]
一方、政府内でも、国家の安全に対する責任の所在を巡って、対立があったのやもしれません。
1954年の条約は、国益という観点で不透明な点が多かったためです。地球外の技術を研究できるという利点はあっても、そのために市民の生命を捧げる必要があり、しかも利点は想定よりも小さいものでした。
グレイ型宇宙人の焦点は、自分たちの存在を世間に漏らさないようにするものでした。ライトの証言では、アイゼンハワーは最初の面会の後すぐに公表をするだろうと予見していました。
結果的に公表は起こらず、しかも別のETグループとの条約が締結されました。グレイの一般市民に対する行動が知られたら、その反応を巡って政府内の意見も大きく別れたであろうことが予想できます。
アイゼンハワー大統領は1961年の最後のスピーチにおいて、異星人の脅威に対する国家の安全保証力は年々大きくなっていることと、その成長は宇宙人を巡る意見の違いの結果であることを述べました。
「我々は、政府の委員会等において、それが意図されたものであろうとなかろうと、軍産複合体による不当な影響力の獲得を排除しなければなりません。誤って与えられた権力の出現がもたらすかも知れない悲劇の可能性は存在し、また存在し続けるでしょう。
この軍産複合体の影響力が、我々の自由や民主主義的プロセスを決して危険にさらすことのないようにせねばなりません。
何ごとも確かなものは一つもありません。
警戒心を持ち見識ある市民のみが、巨大な軍産マシーンを平和的な手段と目的に適合するように強いることができるのです。その結果として安全と自由とが共に維持され発展して行くでしょう。」
大統領は宇宙人の情報開示ができなかったことが不満だったため、軍産複合体が国民の民主主義を壊そうとしていることを伝えたかったのかもしれません。
その後も政府によって、ディスクロージャー(情報開示)については長年にわたり熟慮されてきました。映画製作者のロバート・エメネガーとアーラン・サンドラーが1972年にペンタゴンに呼ばれて、大衆向けの公式宇宙人ディスクロージャー映画の政策を検討させられたのはこのためです。
結局はウォーターゲート事件を言い訳に提案は無かったことになりました。もちろん、政治的な理由もありましたが、宇宙人の本当の目的が不明なままだったことや、宇宙人の活動に対する世間の反応が予想しきれていなかったことが、公表が遅れた原因となっているのでしょう。
公表する際には、宇宙人の本当の目的についての疑問が沸き起こることでしょう。その疑問に政府が適切な答えを現段階で提供できないのならば、国家の安全を考慮して、政府は開示を先延ばしにすることでしょう。
UFO研究家たちはグレイのアブダクションや人体実験の謎解きに熱心になっていましたが、その結論にまとまりはなく、お互いの理論に反対し合って争っています。政府内でも同じような争いが起きているのでしょう。[38]
このような不明瞭が続く限り、情報開示が避けられなくなるような、世界的なイベントが起こらない限りは、現状打破には至らないでしょう。
結論
告発者によって提示された以下の点についての証拠を調べてみても、結論を出すにはあまりに問題が多いことが分かります。
1.アイゼンハワーと宇宙人との間にあったとされる「ファーストコンタクト」の真実
2.アイゼンハワーとの間に設けられたとされる、複数の宇宙人との面会
3.面会と条約の後に浮かんできた様々な政策
最も難しいのは、善良な宇宙人に対する見解です。何故ならそれらは物議を醸しだし、詐欺だとか、矛盾だとか、異常だという意見に汚されているからです。
政府の宇宙人についての秘密政策の内容を鑑みるに、そのようなネガティブな意見は告発者の信用を落とすための、軍事諜報機関による工作であると思われます。
それでも、1954年2月20日から21日の間に「ファーストコンタクト」が行われたことは事実であると思われる証拠は十分にあります。そこに現れた種族は「ノルディック」タイプであり、彼らの申し出は却下されたということです。その後に行われた面会で、グレイとして知られる地球外生命体との間で条約は結ばれました。
宇宙人の存在を公表できない一番大きな理由はこのグレイにあります。最も目的が謎めいていて、信用ならない存在です。目撃証言も、グレイが出てきてからは「友好的な宇宙人」から「アブダクション」の話題に移ろっていきました。そして、アイゼンハワー政権の下で締結されたとされる、宇宙人との間の条約は、謎のまま今日まで至っています。
グレイの活動に対するアメリカの適切な国防政策も、不透明なままとなっています。[39]
反対に、友好的なノルディックの申し出はアイゼンハワー政権にとってアメリカの国防の利益とならないと見なされたため、拒絶されたのです。
いつになったら情報開示がされるのでしょうか。情報が開示された場合、市民は政府がグレイ宇宙人に許可した事柄に対して、衝撃を受けることは間違いないでしょう。証拠は次々と積み重なってきて、それが将来明らかとなる時が来ます。結果的に、このグレイ型宇宙人と締結した条約こそが、誤りであったことが分かるでしょう。
今、私達は宇宙人の存在が明らかになる未来の一歩手前にいます。この情報を大衆に公開されるにあたり、私達が準備しておくべき心構えとして、信念を持つこと、民主主義の価値観を失わないこと、そして真実への献身的な姿勢ではないでしょうか。